家電

ドライヤーは温風温度ではなく風量で選ぼう!【同業者が解説】

3年間家電メーカーのドライヤー開発に携わりました。ドライヤーって種類が多く価格帯も広いので、どれを選ぶか迷います。

風量、風速、風圧、温風温度、マイナスイオン...探せば探すだけ機能の違いがあります

そんな皆さんに適したドライヤーを開発者の視点で紹介します!

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最短で髪を乾かす方法(風量を重視しよう)

ドライヤーの選定で1番気になるのが速乾性。特に女性は髪の毛が長いと10分以上乾かさなければなりません。

両手が塞がるのでやりたいこともできないし、乾かしている時間がもったいないですよね。

実は速乾性で1番重視しなければならないのが風量なんです

よく勘違いされるのは温風温度が高ければ乾くということ。間違いではないですが、風で水分を飛ばしたほうが効率がいいんです!

乾かした直後は乾いているように感じても少し経つと濡れている経験はありませんか?温度で乾かすのは時間がかかるんです。

 

現役の美容師さんも勧めている最短で乾かす方法は下記を参照です!

最短で乾かす

  • タオルドライを徹底する
  • 最大風量で乾かす
  • 風量を落として乾かす

 

乾かすのはドライヤーだけでなく、タオルドライから始まっています

タオルで水分をできるだけ落とすことでドライヤーの時間を最小限にできます

よく美容院でタオルドライ長いなと思ったことありませんか?美容師さんにとって水分はドライの時間を長くし、スタイリングも崩すいわば敵のようなもの。だから結構ゴシゴシしてカピカピになるくらいタオルで拭かれます。

ポイント

タオルでもドライヤーでも乾かすときは根本から!
根本から乾かすことで効率的に乾かせます

地肌のトラブルで多いのが水分。しっかりと乾かして対策しましょう!

 

 

ドライヤーを選ぶポイント

ドライヤーを選ぶ上でポイントがいくつかあります。

ポイント

風量(1.8㎥/分)
温風温度(100℃以下)
マイナスイオン(プラスイオンとの交互もあり)

多ければ乾くスピードも早いのでなるべく風量のあるものを選択しましょう
加えて風圧や風速が多いのもオススメできます。ただこの2つは明確な参考値がないので注意が必要です

温風温度は100℃以下のものを選択しましょう。
100℃を超えると髪の毛が痛み、地肌にもあまり良くありません。
最近はスカルプモード(地肌に優しい温度[70℃])もあるので地肌が弱い方にはオススメできます。

マイナスイオンは圧倒的パナソニック製です。マイナスイオンは高温に弱いですがパナ製は温風とは違ったところからマイナスイオンが出てくるのでそのまま髪に届きます。これは特許を取得していて他メーカーは真似できずほとんどが温風と同じところからマイナスイオンが出てきます。

 

 

おすすめできるドライヤー3選

最近、業務用のドライヤーが流行っていますが、異様に値段の高いものはおすすめできません。なぜならそこまで付加価値のある機能がないから。目安として1万円以下にしましょう。

パナソニック EH-NE5E

パナソニックとしては最大風量である1.9㎥/分を実現。このモデルの風量をJIS基準で測ったことありますが、たしかにこの風量は出ていました。

外付けマイナスイオンはパナソニック独自の特許で他社は真似できません。通常のマイナスイオン搭載機種より髪に潤いを与えてくれます。基本マイナスイオンは高温に弱いので、他社は効力が薄いでしょう。

 

 

サロニア SL-013

最大風量2.3㎥/分の優れもの。デザイン性も兼ね備えているので若者に人気の商品です。

速乾性は業界1かもしれません
風量が違うだけでこれだけ早く乾かせます
温風で乾かすというのは髪に負担をかけるのでなるべく短くしたいですよね。

 

 

パナソニック EH-NA2E

ナノイー搭載のモデル。マイナスイオンに比べ1000倍の水分量が髪に届くので乾かしながら潤いのある髪にします。同業者だった自分もしばらく使っていましたが、明らかに髪のコンディションが良くなりました。

仕組みは簡単でOHという非常に不安定な状態を作ることで、空気中の水素を奪って水分となり髪の毛に届きます。温風で開いたキューティクルよりも微細なので髪に届いてしっとりとさせてくれます。

 

またパナが多くの製品に採用している豚鼻ノズルは業界では有名です。中心の2つの穴からは強風、それ以外からは弱風となるので、髪の毛をほぐしつつ乾かすことができます。風量が1.3㎥/分と弱めですがそころ補ってくれるノズルとなります。

 

 

ここ数年でドライヤーが進化したこと

髪の毛を乾かす道具としてはそこまで変わってませんが、サロニアや絹女など競合他社が増えたことで販促ポイントが変わりました。

メモ

最大風量が2.0㎥/分以上になった
業務用ドライヤーが増えた
デザインのレベルが上がった
パナのナノイーは強い

理美容業界では業務用として売ることで単価を桁違いに高くしています。ただし、実際に分解してみると中身が同じもので外観も頼りないのが多いです。それでも売れるのは企業が販促に力を入れているからです。そこに投資するのはもったいないので、機能性を重視しましょう。

最近は安くてもデザイン性が優れたものが多いのでインテリアとしても映えるようになりました。特に女性には嬉しいですよね。

またドライヤー業界はパナソニックが圧倒的人気です。人件費を惜しみなく使っていて、構造もしっかりしています。例えば吹出口と吸込口はほぼ同じでプロペラから発する風をロスなく送っていたり、高温に弱いマイナスイオンを別口から発生させたりと一つ一つに工夫があります。ノズルの構造に開発者が複数人いるくらいですからね。恐ろしい大企業です。

今回はドライヤーについてまとめてみました!今後も同業者として書いていきたいのでよろしくおねがいします🔥

 

 

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